アスリート予報士栗原めぐみのblog

熊本で活動する気象予報士 栗原めぐみです

県内、しいては九州そして全国の気象災害死者をゼロにするのが当面の目標!

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▲泪薀愁鵝Ε肇譽ぅ襯薀鵐福次▲肇薀ぅ▲好蝓璽箸箸靴討粒萋

を紹介します。
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夏の雲海

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    立秋(8月7日)を過ぎてからも、残暑が続いてますねー!!

    そんな中、阿蘇地方では秋の気配も、、と、「処暑」のニュースでお伝えしましたのが、「雲海」です。

    美しいですよね!
    実は私、まだ当たったことなくて!!
    熊本に来たからには絶対見ようと目論んでます!!

    (写真はフリーのものを頂戴しました)

    で、雲海というと、秋冬に見られるチャンスが多くなるんですけど、
    このクソ暑いのに、出現するって、見られた方々は超ラッキーですよね(*゚∀゚*)

    ではなぜ夏に見られるのか??
    その説明をするために、「なぜ秋冬に多いのか」という話に移りましょう。

    そもそも雲海とは、
    阿蘇谷にできた霧を上から眺めている状態
    です。
    これは阿蘇の場合で、雲を上から眺めたその景色を指すので、
    飛行機からの景色も「雲海」と表現することもあります。

    だから、霧ができなきゃいけないんです、しかも低いところだけ。

    ここから少し難しい話をします。
    キーポイントは、「飽和水蒸気圧(飽和水蒸気量)」

    温度の高い空気は、水分をたくさん含むことができるんですよね、水蒸気という気体の状態で。
    冷たい空気は??
    あまり含むことができず、含みきれないぶんは、水蒸気ではなく水に変わります。
    冬場は、窓などが結露しますよね?
    だから、水分(水蒸気)を多めに含んでる空気が、急に冷やされて、過剰分の水蒸気があれば、霧になる、つまり、雲海ができるんです。


    秋冬によく見られるのは、
    夜間の冷え込み、気温の急な低下、があるから
    です。
    そこに、水分がある程度存在すれば、雲海(霧)となるんです。
    冷えるのは、よく晴れて風の穏やかな天気の日
    阿蘇谷は、放射冷却が、山上(風がある)よりも効きやすく、低いところだけ、霧ができるわけです。

    では、昨日発生した雲海は??
    気温はさほど下がっていません。
    まぁしかし、穏やかな晴天の夜ではありましたよね、
    下層(谷)の方が冷えやすい環境はありました。

    そこに、多量の水分が、実はあったのです。

    これは今日のなんですが、下層の湿気があるところがピンクのところ。
    ピンクに色付けするのは、いつも、梅雨時は「大雨の条件の1つ」と考えて塗っています。
    豪雨の時と同じくらいの水分があるんです。
    でも、安定してるから、にわか雨すらない天気ですよね。

    クジラのシッポまでできてしまった「真夏の天気図」。

    この多量の水分が雨雲に変わることもなく、夜間の気温の低下で、「飽和水蒸気量」を超えてしまい、霧ができた、ということです。

    熊本に来て、もうじき四年ですが、夏に雲海のニュースをお伝えしたのは、いつも、天気図から下層の湿気が多いときでした。

    これから季節は秋に向かうと、湿気がここまでなくても見られるようになるんですね、この秋こそは見てみたいと思います(´ω`)


    ※グラフの出典
    http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/kukichunosuijoki.htm
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