アスリート予報士栗原めぐみのblog

熊本で活動する気象予報士 栗原めぐみです

県内、しいては九州そして全国の気象災害死者をゼロにするのが当面の目標!

このページでは、
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を紹介します。
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大雨の質と被害

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    昨日から、いよいよ九州でも
    梅雨が始まりました
    気象庁の公式な梅雨入り速報はずいぶん前に済んでるんですけどね(⌒-⌒; )
    シビアウェザーという意味では、特に九州北部は、昨日から、と考えて良いでしょう

    てな訳で早速、大雨第一陣
    もう直ぐ鹿児島を抜け、ピークは終わろうとしています(発達した雨雲も多少は残りますが)


    今回の大雨、大きな声ではもちろん言えませんが、
    専門家の観点からは“良い大雨”でした
    無論、大雨に良いことなんて、原則としてはないのですが
    同じ大雨なら、コレを希望するといったところです

    今回の今日(11時ごろまで)の雨量は

    300越えのポイントが数カ所
    なんの疑いもなく、大雨です

    では、専門家から見て何が良かったのか?

    1.分散して降った
    300超えの数カ所、もし、分散されずに1箇所で全部降ったら???
    それが、昨年の朝倉日田で災害をもたらした豪雨です

    雨雲が、とにかく、動かなかった
    ご覧の通りで、福岡市なんて、ほぼ降ってないんですよね?
    7月5日は、福岡市は日照時間もありました

    ここで、今朝の天気図をご覧ください

    梅雨の大雨の典型的なやつです
    前線に向かって、南西から“暖かく湿った空気”=雨の材料が流れ込みます
    この時私たち専門家が見るのは、水蒸気の量(雨の材料がどのくらいあるか)と、流し込む風の強さ(材料を雨雲に換える力)です
    昨日解析した時点では、そのどちらも、大雨をもたらす条件としては十分大きなものでした
    つまりは、九州のどこかで大量の水分が落ちるということは、予想できるんです
    もしも今回、狭い範囲に集中していたら、、と想像するだけで、恐ろしく感じられます


    そして、
    2.降る時間も分散された
    1時間雨量ご覧ください


    昨日も今日も、70オーバーはありますが、
    昨年の豪雨の時は、140オーバーの所もあったと考えると、
    まぁ、大雨にしてはマシな方なんですよね?

    つまりは、今回、300ミリ降った所も、40ミリ50ミリくらいの雨が、分散して降って300に至ったんです
    もしも、100ミリが3時間連続で降ってたら危なかったんです

    私たちは、雨の材料の流れを読み取りますが、
    どのような降りかたをして、その材料を消化するのかまでは、まだ技術が追いつかない部分があります
    (無論、気象庁の方は私よりは詳しく解析されているとは思いますが)

    このような理屈を知っていると、気象情報を見るときの理解がより深まると思います

    気象予測は、単純に「当たった」「外れた」と判断できないことが多くあります
    今回の雨で、住家が無事だった方も、予報が外れたとは判断せず
    今後も、情報を見つめて、命を守っていただきたく、宜しくお願いします

    今日も雨雲は残っていますので、引き続きお気をつけください^_^

    尚、次は、23日土曜あたりを警戒しています
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